『継母だけど娘が可愛すぎる』作品概要
『継母だけど娘が可愛すぎる』(漫画:mo9rangさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで金曜日に連載中(5週更新後1週休載/2022年10月現在)です。韓国の小説(作者:Iruさん)が原作となっています。単行本は未刊、1巻の発売予定も未定です。
『継母だけど娘が可愛すぎる』あらすじ
王妃アビゲールが毒殺された――筈なのに息を吹き返した!
悪女と名高いアビゲールに転生したのは、子供服のデザインを手掛ける「倉本百合」でした。百合は仕事に追われて過労死し、目を覚ますと白雪姫の継母となっていたのでした…!
生前、美に執着していたアビゲールは、城内の美人を迫害し、幼いブランシュ姫をも虐めていました。しかし百合が転生したアビゲールは可愛いブランシュに一目惚れ!ブランシュに服を作ってあげたいと、関係改善を画策します。しかし、生まれつき笑うと怖い「死の笑顔」を引っ提げるアビゲールを前に、引き攣るブランシュ。突然ブランシュをストーカーし始めるアビゲールに懸念を抱く国王セイブリアン…。
果たして生まれ変わったアビゲールは、無事にブランシュと仲良くなれるのでしょうか…。継母となったアビゲールの異色のロマンスが始まります!
『継母だけど娘が可愛すぎる』 登場人物紹介
アビゲール
本作の主人公で、前世「倉本百合」の魂を持つ転生者です。イケていない容姿の末、30歳で過労死した子供服のデザイナーですが、死後は童話の中の悪女、魅力的で残忍な悪女と名高いアビゲールに転生しました。
百合は可愛くて人形の様な本物のブランシュを前に、愛でるを通り越して半ばストーカーのようになりますが、アビゲールの生まれ持った怖い顔のせいでなかなか気持ちが伝わらず苦労します。
しかし、プレゼント攻撃からのアプローチが功を奏し、ブランシュの教育方針を改善させると、次第にブランシュの心にも変化が現れます。まだまだ子供のブランシュを幸せにするためにセイブリアンにも協力を促し、家族三人で共に食卓を囲み、ブランシュの環境を最高のモノへと修復した結果、ブランシュとの仲はまるで本当の母娘の様に縮まっていきます。
そしてもう一つの目的「ブランシュの服を作成する」計画を密かに実行していくアビゲールは、見ていてとても痛快なキャラクターです!
ブランシュ
国王の一人娘で、青い瞳に長い黒髪と雪のように白い肌を持つ、白雪姫を彷彿とさせる女の子です。
生前のアビゲールやセイブリアンとはコミュニケーション不足だったため、彼女は常に萎縮した様子でした。そして、厳しい教育係の方針で食事が制限されていた為、平均よりやや小さな体型なのが特徴的でした。
ですが、転生後のアビゲールの好意に触れてからは徐々に自然な笑顔が増えるようになり、自分が着てみたい服、食べたいものを尊重し、好きな事をやらせてくれるアビゲールに次第に心を開いていきます。
なお、アビゲールの笑顔には未だ免疫がついていないのか、怯える様子が窺えますが、アビゲールの優しさを周囲にも浸透させる他、アビゲールを本当の母の様に慕う姿はとても可愛くて必見です!
セイブリアン
国王であり、ブランシュの実父、そしてアビゲールの夫にあたります。前妻のトラウマのせいでアビゲールに関心はありませんが、政治利用されて婚約したアビゲールには深い同情を抱いていました。
アビゲールの転生後は、執拗にブランシュに構う彼女の様子を危惧して警戒心を高め、アビゲールが準備した兎のぬいぐるみを、剣で切り裂いて中身を確認するような愚かな行為に走ったりしました。ですが、次第にアビゲールの好意が純粋なものだと気付くと、自分の過ちに頭を抱えたりと自責していました。
アビゲールの気持ちを理解し、夫ではなく父親の役割を求められて以降は、ブランシュに自然に接する努力をしています。
アビゲールに好意を寄せる様子が隠し切れなくなって暴走するお茶目な一面が面白いです!
カリン
家門から王妃を選出させるために、あの手この手で根回しをするストーク公爵の一人娘です。金色の長髪と整った顔立ちが魅力的ですが、家門の役目を担うせいかアビゲールを敵視しています。
アビゲールが開発した服に興味はあるものの、反発心から頑なに拒否したりするちょっぴり幼い面や、アビゲールを貶めようと画策するもかえって自分が辱められる結果に陥る面なども見られ、憎めないキャラクターです。
しかし、アビゲールの優しさに触れて以降は、彼女への対抗心が薄れて素直に受け入れる変化を見せています。
ストーク公爵との対決の鍵になると予想される注目のキャラです!
ヴェリテ
妖精が作った魔道具「真実を言う鏡」です。商人から買い付けました。真実を意味する単語「ヴェリテ」を引用し、アビゲールが命名しました。
悪女と名高いアビゲールに購入されたヴェリテは、鏡としての寿命の終わりを覚悟しましたが、日夜「この世で一番美しいのはブランシュ姫」という呪いの様なキーワードを何度も問われる事となり、少しノイローゼ気味になっています。
鏡の中でのみ存在できる為、城内の鏡から盗撮ができる他、録画機能も備わる高性能な鏡ですが、次第に肉体が無い切なさやアビゲールに好意を寄せる様になると、若干の哀愁を感じさせています。
『継母だけど娘が可愛すぎる』 イチオシシーン!
本作の見どころは何といっても王妃と王のロマンスです。
セイブリアンは自分に関心が無いことを悟ったアビゲールは、それなら娘のブランシュだけでも幸せになれるようにと、彼に父としての役目だけは全うするように契約します。セイブリアンは、王族としてではなく父親としての役目を求められたことに、新鮮な感情を覚えました。
というのも、セイブリアンには、僅か14歳の時、熱にうなされている中、亡き前王妃に種馬の如く行為を迫られた過去があったのです。その時の子供がブランシュであるため、どうしても父として接する勇気を踏み出せなかったのですが、アビゲールの介抱を受けて徐々に歩み寄れる様になりました。
また、そのトラウマのせいで女性に触れる事が出来なくなったセイブリアンでしたが、アビゲールにだけは苦手意識が無くなっていき、指先程度から触れ合うリハビリを繰り返す事で回復の傾向が表れていきます。
はじめは父としての役目を求められていたセイブリアンが、次第にアビゲールに惹かれていく心情の変化と、セイブリアンの気持ちを知ったアビゲールがどう行動するのか必見です!
『継母だけど娘が可愛すぎる』 関係性、ここに注目!
【アビゲールとブランシュ】
セイブリアンと繰り広げられるロマンスの背景には、必ずブランシュとの微笑ましい一時が挟まれています。それもこれも、めげずに猛アタックをしたアビゲールの努力の賜物ですが、次第にブランシュはアビゲールを羨望の眼差しで見る様になり、自然に抱き付いてくれる様になります。
また、アビゲールとセイブリアンの関係が複雑になれば、それを察知して自らセイブリアンに意見を申し出る健気な姿には、セイブリアン自身も感慨深く娘の成長を噛み締めていました。
良くも悪くも、アビゲールの今世を左右するのは間違いなくブランシュです。アビゲールと共にブランシュの可愛さと成長を見守る事の出来る奇抜な作品となっています!
ぜひ読んで楽しんでみてくださいね!