【韓国同世界転生漫画】『優しいあなたを守る方法』あらすじ・キャラ・見どころ紹介※ネタバレ含む

『優しいあなたを守る方法』作品概要

 『優しいあなたを守る方法』(文:houndさん、絵:Kim Jieiさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで金曜日に連載中(7週更新後、1週休載/2022年6月現在)です。韓国の小説(作者:Han yujeongさん)が原作となっています。単行本は未刊、1巻の発売予定も未定です。

『優しいあなたを守る方法』あらすじ

 女神の生まれ変わりである聖女が司る国・神聖帝国。そしてドラゴンが見守るという国であるゼノス公国。聖女の娘であるレティシャと、ゼノス公国の王であるディトリアンは結婚し、お互いに深く愛し合うようになります。

 しかし、実はレティシャは恐ろしい密命を母である聖女ヨゼフィーナから受けていました。それは「半年以内にディトリアンを殺す」というもの。そして、レティシャはその命令から逃れることのできないように、母に「ディトリアンを殺さなければレティシャが死ぬ」という呪いをかけられていたのでした。

 そのことを知ったディトリアンは、レティシャを守るために自ら死ぬことに。自分を守ってくれた優しいディトリアンを、今度は自分が救いたい。そう願ったレティシャは、気付けば結婚式の日に戻っていたのでした。

『優しいあなたを守る方法』登場人物紹介

レティシャ

 神聖帝国唯一の聖女、ヨゼフィーナの娘。心優しく、美しい女性です。

 「おまえのせいで私の力が弱くなった」というヨゼフィーナから虐待されて育っています。成長すると、ヨゼフィーナに「母である聖女の権力を傘に着ている、残虐非道な娘」として仕立てあげられ、ゼノス公国から派遣された子供たちの死や、神殿での暴虐な振る舞いの全てがレティシャのせいにさせられています。

 ドラゴンの力をなぜか恐れている母ヨゼフィーナに、ゼノスから恨まれているだろうレティシャが殺されるか、呪いの発動でディトリアンが死ねば、どちらへ転んでもおいしい展開だと、ディトリアンとの結婚を命令されています。

 実は聖女の力を持っているようで、だんだんとその能力を発動させていっている描写が垣間見えます。

ディトリアン

 ゼノス公国の王。なぜかドラゴンの加護がなくなってしまい、国の立場も弱くなってしまったゼノス公国を守るため、帝国からの横暴に頭をさげて耐え忍ぶことのできる王です。国の人々、部下たちを守るためなら土下座することも厭わない性格で、レティシャの回生前でもゼノスの人々から恨まれているレティシャの本当の人となりを知り、深く愛するようになります。

 帝国に人質として滞在していた兄がおり、無残に殺されたため、その遺骨を返してもらうためにも、レティシャとの結婚を承諾。兄が生前「神殿に、聖女から虐待されている同い年くらいの女の子がいる」と手紙で知らされていたため、その子とも会えないかと期待を抱いています。

 一国の王でありながら、ただの神官の横柄な態度にも怒りを示さず、土下座までして見せる姿に思わず胸が打たれました。

 レティシャとイチャイチャするシーンではなぜかちょっとSっ気を出すところも、読んでいて悶えるくらいかっこいいです!

ヨゼフィーナ

 神聖帝国唯一の聖女。慈悲深い救済の象徴として、帝国の人々からは慕われています。

 しかし中身は聖女というより悪魔のように残虐非道。レティシャを出産してから、なぜか聖女の力が弱まっていることを感じているようで、レティシャが幼いころから虐待し続けていました。癇癪をおこしたくらいで人を殴ったり、殺すこともしばしばでしたが、全てそれをレティシャの仕打ちにし、レティシャを帝国の悪女として仕立て上げた張本人です。

 ドラゴンを異常に恐れており、ゼノス公国を滅ぼそうと企てています。ゼノスに嫁ぐ前のレティシャに、「半年以内にディトリアンを殺すか、そうでなければおまえが死ぬ」という呪いをかけています。

バネッサ

 レティシャを妻に迎えるための使節団の一員として、ディトリアンにつき従ってきた人物。可愛がっていた甥を、神聖帝国に殺されたために神聖帝国やレティシャを恨んでいます。

 レティシャが身分を隠して同僚の命を救ってくれたため、最初はディトリアンと結婚したレティシャのことを、本物のレティシャの身代わりだと勘違いしていました。

 良くも悪くも情に厚い人物なので、今後どうレティシャと関係を築いていくかが見ものです。

ノエル

 神聖帝国聖女につき従う『9人の翼』という、強力な力を授かった神官のうちの一人。

 幼い少女のころに、翼としての能力を授かり神殿に迎えられますが、なぜか他の翼たちと違い、聖女に嫌悪感しか抱くことができていません。他の翼たちが聖女に対して忠誠心を抱くなか、その悩みを知って支えてくれた、同じ翼の一人アフィンと交際しています。

 聖女の力を発動させはじめたレティシャの、一人目の翼として、レティシャに対し忠誠を誓うことになります。

『優しいあなたを守る方法』イチオシシーン

 ヨゼフィーネがいわゆる『ざまぁ』される展開になっていっているところが、読んでいてワクワクします。

 ディトリアンとレティシャが結婚する際に、ヨゼフィーネは神託を受けるのですが、その内容が
『本物の聖女に伝える。今邪悪なものが世の中の秩序を乱しているが、悪が破滅する日は近い。君の望み通りに全てを守り抜くことができるだろう。』
『皆を騙していたお前の破滅はすぐそこだ。お前を待つのは悲惨な死だ』
というものでした。

 この内容通り、レティシャが本物の聖女としてヨゼフィーネをしのぐ展開になるところが早く読みたくてたまらなくなります!

『優しいあなたを守る方法』関係性、ここに注目!

 ディトリアンとレティシャの、お互いを思いやる優しい心が読んでいて救われます。

 呪いのタイムリミットを知っているレティシャが「初夜の練習」と称して、恥ずかしがりつつもディトリアンを誘うシーンがあるのですが、二人の照れながらも幸せな姿は、思わずこちらも照れてしまうほどです。

 ヨゼフィーネをはじめとして、神聖帝国の人々のゼノスに対する扱いが本当に酷く、人を人とも思わないようなやり方なので、早く二人には心から幸せになっていってほしいです!

 ぜひ、読んで楽しんでみてくださいね!