作品概要・あらすじ
西洋の貴族社会、女主人公ネバエは侯爵と使用人の母の間に生まれた為、異母姉妹の妹ばかり可愛がられ、家族から疎まれています。更に10年婚約していた男性と婚約破棄になる所から始まります。そこから10年愛していたがゆえにもうまくいかなかったその愛に見切りをつけて、新しいドレスを買い、疎まれ軽蔑されている貴族のパーティに参加し、愛さないことを条件に隣国の皇太子に結婚を申し込む為に策を講じます。愛することを辞めた主人公が、後になり、元婚約者や結婚する皇太子から愛され、過去にうまくいかなかった事を3人それぞれの気持ちが交差していきます。元婚約者や皇太子との今後の関係はどうなるか、更に、恐い皇太后から皇太子妃としての務めをネバエは無事に教わりつつ果たしていけるのかが見どころです。
主人公の人物紹介
ネバエ・ソレーヌ
母親が使用人だった為、卑しい血筋だと実の家族や周りの貴族から見放されています。妹にだけは懐かれていますが、最初10年も婚約者だった男性と婚約破棄になり、なんと妹とその婚約者が婚約します。愛する事を辞めた主人公ネバエが、果敢に頭を使い、今まで質素な生活しかして来ませんでしたが、新しいドレスを買い、貴族のパーティに出席して、馬鹿にされる中、1発逆転の策を講じ、隣国の皇太子から助けられて2人きりになり、コンタクトを取り、上手に契約結婚を申し込みます。ネバエが愛することを辞めた事で、悩み、皇太子に好かれながら時にドキドキしながら、過去の婚約者にも婚約破棄になった事で逆に過去より気になられながら、辛い境遇や未来を建設的に変えていく成長が見られます。
登場人物紹介
皇太子ヨハヒム2世、アーレント
絵が綺麗でカッコいい王子様が不遇なネバエを助けての登場はさすがです。状況も良く見れる皇子です。それゆえにはやい段階でネバエに惹かれていくのですが、契約結婚からの始まりなので素直にネバエを好きとは中々伝えない所がまた、切なく良いです。ネバエの事を思い黙っています。元婚約者に多少モヤモヤしたり、ネバエに意地悪した人にはネバエがうさを晴らせるようにしたり、ネバエに代わり、仕返しを間接的にしたりして、終始ネバエの見方でいます。ネバエにも常に優しい言葉づかいをしてネバエもまんざらでもありません。しかし契約で愛さないという事なのでブレーキをかけるネバエ、それを見て好きだと言わない皇子、たまりません。
ルビエル
主人公ネバエ・ソレーヌの異母姉妹の妹。最初は自分が周りから可愛がられるのが自分にとって当たり前で、姉の婚約者が自分の婚約者になる事に何とも思わない、ビックリな感じは有りますが、悪気無く可愛いので、ネバエや周囲に結局可愛がられるうまさが何とも言えません。姉を慕い家出までするので、ネバエを疎む家族は青ざめますが、読者から見るとザマーミロ、ルビエルよくやったと思い、応援しやすいキャラになっていきます。
バレル
女主人公ネバエ・ソレーヌの元婚約者。優しいのに、過去には、倒れたネバエを助けたり優しいのに、ネバエを肝心な時に助けなかったりしてしまいます。煮え切らないイケメンで、周りにはモテますが、愛する事を辞めたネバエを逆に気になるバレルは切ないです。
リュディガー
騎士。皇太子と仲が良く、皇太子に向けた鋭いユーモア溢れるセリフは脇役として良い仕事をしています。ルビエルを匿い、憎めない可愛らしさの為、普段はそこまでしないのですが、終始ルビエルに便宜を図ります。
漫画の見どころシーン
誤解したバレルにもう限界という事で婚約破棄し、心配した執事にこれからどうなさるのですかと聞かれて、結婚しますと上手に返す場面です。実はネバエは過酷に扱う公爵に代わり、長年戦場に行き留守にしてるバレルに代わり、公務を行っていたので、秘密文書まで見る機会が有り、隣国の皇太子が結婚しようとしている状況を知っています。悲しい事を逆転させる発想が素晴らしいと思うシーンです。勿論皇子とのドキドキも見逃せません。
漫画の見どころポイント
女主人公ネバエ・ソレーヌとヨハヒム2世アーレント、元婚約者バレルとの三角関係が随所に見られてこの作品の見どころとなっています。アーレントがネバエを気になりながらも、中々ストレートなセリフを言い切らない、しかしネバエをドキドキさせる所、折に触れてネバエと元婚約者バレルが会う機会が有り、婚約破棄してから、逆に、会ったり、皇子から見て仲良さそうな会話をする所、しかし、バレルも気になるのですが、ネバエは皇子と仲良くなる所、とても良い塩梅です。