『皇女、反逆者に刻印する』作品概要
『皇女、反逆者に刻印する』(絵:SAGONG (COPIN)さん、脚色:SURI (COPIN)さん、YOON JI-SEON (COPIN)さん)は無料マンガアプリ・ピッコマで木曜日に連載中(2022年6月現在は休載中)です。韓国の小説(作者:IRINBIさん)が原作となっています。単行本は未刊、1巻の発売予定も未定です。
あらすじ
皇室が奴隷として造った人造人間「ホムンクルス」の反逆によりハーデルラミド皇室は滅んだ。
そんな中、第7皇女イヴは城に監禁されていたが、妹のロゼニットの策略により毒殺されてしまう。
皇室内で冷遇されていたイヴに密かに想いを寄せていたホムンクルスの王、ミカエルはイヴの死を知り悲しみに打ちひしがれる。
もともと反逆を起こしたのもイヴのためだったのだ。
想いを告げることもできずこの世を去ってしまった最愛の人を取り戻すために錬金術の力でイヴを8年前の世界に回帰させる。
イヴが過去を変え、手今度こそ自分を愛してくれることを祈って・・・。
8年前の世界で目を覚ましたイヴは反逆の未来を変えるべく初めにしたことは、ミカエルを自らの専属騎士とすることだった。
自らが皇太女になり、皇室滅亡の未来を変えることはできるのか・・・?
主人公の人物紹介
イヴェンヌ・クロエル・ハーデルラミド
ハーデルラミド帝国第7皇女。ライムブロンドの長い髪にゴールドの目の精悍な整った顔立ちをしています。
錬金術によって造られた人造人間「ホムンクルス」が奴隷のように扱われていることに疑問を持ち、
処遇改善に声を上げる正義感の強い女性ですが、そのせいで「皇室の厄介者」と呼ばれ白い目で見られています。
皇族はホムンクルスを専属騎士にして自身の都合のいいよう扱う習慣があるのですが、回帰前のイヴは頑なに拒否してきました。
その結果、死の瞬間までミカエルの好意に気づくことはなかったのです。
タイムリープ後のイヴは皇太女になることで皇室滅亡の未来を変えようとしているので、「皇室の厄介者」のイメージを取り払うべくミカエルを専属騎士に指名。
他にも今までの賢者のような地味な装いをやめ、着飾り、社交界でその名を轟かせます。
登場人物紹介
ミカエル・アグニスト
ホムンクルスの王であり、ハーデルラミド皇室を滅亡に追いやった人物。黒い髪にパープルの目、美しい顔立ちをしています。
回帰前は第8皇女ロゼニットの専属騎士となり、その立場を利用して反逆を起こしました。錬金術でロゼニットに子供を身ごもらせますが、
ミカエル自身はイヴを愛しているため、ロゼニットに対して愛情は全く持っていません。
イヴの死によって生きていく意義を失い、錬金術で過去に時間を戻しますが、術の縛りがありタイムリープ後のミカエルは未来の記憶がない状態です。
タイムリープ後、監獄に囚われていましたが、イヴの手によって助けられ、専属騎士に任命されます。
この世界でもイヴのこと愛するようになるのでしょうか・・・。
ロゼニット・ナディア・ハーデルラミド
ハーデルラミド帝国第8皇女。白い肌に赤い目、波打つブロンド、愛らしい顔立ちから、「帝国の白薔薇」と呼ばれています。
回帰前の世界で、ミカエルと皇妃の座を手に入れるためににイヴを騙して毒殺しました。
しかし懐妊していたミカエルとの子供も「正体不明の実験体」と呼ばれ、ミカエルの子供かどうかも定かではありません。
イヴを殺害後にすべてを手に入れたとは言い難い状況になっていきます。
タイムリープ後の世界では、おとなしかったはずのイヴの変化を妬ましく思い、あらゆる手で嫌がらせをするほどわがままで自己中心的。
しかし専属騎士任命の儀式に苦戦して賢者の石の力を借りたり、政治的な行動は起こしてこないので皇太女になる能力値は高くないようです。
ブリテッジ・ハーデルラミド
ハーデルラミド帝国第3皇女。
回帰前の世界では皇太女となり政治的実権を握りますが、ホムンクルスに対し過酷な労働環境を強いて奴隷として扱うなどの悪行を働き、反逆の引き金を引いた人物。
狡猾な性格をしており、帝国内貴族への根回しや裏工作など政治力に長けていますが、やり方が非道です。
イヴのことを軽く見ており、わざと評判を下げるような発言をさせて皇室内でも冷遇に追いやってきました。
回帰後の世界では未来を知っているイヴに先手を打たれたり、政策案でも負けてしまい皇太女候補として敵対視するようになります。
シルヴァスティアン・ミラード
ホムンクルスには珍しい銀髪にブルーの瞳を持つ美男子で、ロゼニットの専属騎士。
回帰前の世界ではミカエルの登場によりロゼニットにゴミのように捨てられます。
回帰後の世界ではイヴに惹かれているようで、ロゼニットに遣えることにも抵抗があるようです。
ミカエルとは友人のような関係を築いているので今後どのように物語にかかわってくるのでしょうか・・・。
漫画の見どころシーン
王、ブリテッジ、ロゼニットが揃ったティータイムで、他の二人を出し抜くイヴが爽快です!
イヴは皇室内で冷遇されていたので、ティータイムでは王の前で失態を起こさせようとほかの兄弟、姉妹たちが揚げ足を取ってきます。
しかし回帰後のイヴには未来の知識があり、「皇太女になって皇室を救う」という強い目的があるので、兄弟たちの嫌がらせも一蹴し、
見事王の関心を勝ち取るのです!今まで蔑んできたイヴの態度の変化に圧倒される兄妹たち、下剋上のようなスッキリ感があるシーンです!
漫画の見どころポイント
イヴとミカエルの関係性に注目です。
回帰前はすれ違ってばかりでしたが、回帰後は専属騎士となっていつでも近くにいます。
しかし、なかなか恋愛には発展せず共闘関係のような状態です。
ストーリーが進む中でイヴがミカエルを助けたり、皇太女になるためのミッションを一緒にこなしていくうちに信頼関係が築かれ、
徐々に距離は縮まっていきます。今は一緒に戦うパートナーですが、今後その関係が愛に変わっていくのか、気になるところです。