『ありふれた転生女子の事情』作品概要
『ありふれた転生女子の事情』(作画:POOLMOさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで月曜日に連載中です。韓国の小説(作者:Jin suyoonさん)が原作で、ノベル版もピッコマで月曜日に連載中です。単行本は未刊、1巻の発売予定も未定です。
『ありふれた転生女子の事情』あらすじ
ボルシェイク伯爵家の長女・バレリーには、生まれた時から前世の記憶があった。前世の彼女は交通事故で死亡、なんの変哲もない人間で、辛かったと言えることも思いつかないほどだった。
生まれ変わったこの世界も、戦争もなく、皇帝の後継者争いもない、平和で退屈な世界。そこで赤ん坊のバレリーは、自分が特別になればいいのだと思いつく。そしてバレリーは、幼い時から大人顔負けの行動をとるように。周囲は彼女を天才だと持て囃し、焚き付けられた彼女は、歴史に名を残す魔法使いになると言い出した。
バレリーの父は、彼女を国で3人しかいない魔法使いの弟子にしてもらうよう頼んだ。しかし、どんなに懸命に努力をしても、バレリーは一番簡単な魔法を会得するのがやっと、という現実を知ることとなった。先生は分不相応な彼女に、死の予言をし、バレリーの元を去っていった。彼女には、偉大な人になるほどの力はなかったのだ。
その日から、バレリーは生き残る為に平凡でいなければならなくなるが…?
『ありふれた転生女子の事情』 登場人物紹介
バレリー・レア・ボルシェイク
長いウェーブがかった赤毛に紫色の瞳の女性。ボルシェイク伯爵家の長女で18歳。カイロスの婚約者。
前世を振り返り、退屈な人生だったと思った彼女は、転生したのを機に、特別な人になろうと決意する。数年後、国で3人しかいない魔法使いの先生によって、現実と自分の未来を伝えられた彼女は、生き残る為に平凡で退屈な日々を送ることになる。
セレニアが現れて、自分がカイロスの婚約者になってしまってからは、先生の予言を恐れてなんとかカイロスとの婚約を破棄しようとするが、カイロスにその気が全くないので順調に婚約の準備が進んでいく。
カイロスがセレニアを好きという誤解が解けてからは、ちゃんとカイロスに向き合っている。
カイロス・ジッケロン・ドウェロ公爵
最年少公爵。帝国最強のライハーツ騎士団団長。バレリーの婚約者。
セレニアがこちらの世界に来た時に初めて会った人物で、セレニアの強さをよく知っている。セレニアを公爵邸に連れ込んだと噂されているが、強者であるセレニアに剣を習う為に屋敷に招いているだけである。
バレリーとの婚約は、ただ条件に合う人(婚約後、結婚を無期限に先伸ばしにされても、意見できる程の力がない家で、大人しく寛容な女性)がバレリーであっただけだったが、すっかり彼女に惚れ込んでいる。
セレニア・ホーウィン
次元を移動してきた、長い黒髪に黒い瞳の美女。本名は司馬愛蘭。武林の出身。ホーウィンの姓は、ドウェロ家に仕えている補佐官のもの。
武術に優れており、バレリーが初めて彼女を見た時に、浅ましく転生した自分と違って彼女は特別な人だったと思わせた女性。
同じアジア圏でも、バレリーとセレニアでは生きていた場所も時代も違う為、彼女とバレリーの前世の世界は次元が違う様子。
マーシャル
赤い髪に紫色の瞳の少年。バレリーの弟。いつもどこかつまらなそうにしているバレリーのことを心配している。
姉がいつか帰ってこなくなるのでは、という思いからバレリーの婚約には反対していた。
頭が良くチェスが得意。
エディス
赤い髪に紫色の瞳の少女。バレリーの妹。カイロスに憧れていた。
小さい頃から、自分が駄々を捏ねても貰えない物を何でも貰えるバレリーが羨ましかった(母は気力のなくなったバレリーが関心を示してくれるのではないかと、バレリーに珍しい物やキレイな物を与えていたが、それを欲しがるエディスからは取り上げたことがある)。
しかし、決してバレリーが嫌いな訳ではなく、バレリーが婚約して家を出る時には、マーシャルと揃って「行かないで」と泣いていた。
攻撃的で、仲の悪い貴族令嬢と喧嘩をすることもある。
『ありふれた転生女子の事情』 イチオシシーン!
寝ているバレリーの部屋に勝手に入ってしまったことを謝るカイロスは、更に自分のしたことに相応しい罰をくれと言い出します。そんなカイロスに、バレリーは「一時間腕を真上にあげていること」を要求し、二人は会話を続けます。
自分とセレニアの関係を、バレリーは誤解していると主張するカイロスに、その時初めてバレリーは、自分が歪んだ解釈でカイロスとセレニアを見ていたことに気づきます。そして彼女は、彼らが自分を傷つけるかもしれないと思いこんでいたことを素直に打ち明けます。
カイロスは、バレリーを絶対に傷つけたりしないこと、傷つける人間がいたら自分が容赦しないことを約束します。しかし、そんな格好いいセリフにもかかわらず、カイロスのポーズは腕を上げたまま。ギャップに思わず笑ってしまうバレリーでしたが、カイロスは彼女が初めて笑ったと喜ぶのでした。
今までひたすらカイロスから逃げていたバレリーが、初めてカイロスに向き合うシーンです。親切でちょっと可愛いカイロスに、バレリーのこれまで抱いていた不安が無くなる大切なシーンだと思いました!
『ありふれた転生女子の事情』 関係性、ここに注目!
カイロス×バレリーです!
両者なかなかのハイスペックな筈なのに、恋愛においてはポンコツな2人。カイロスに至っては、補佐官のビクトール・ホーウィンが、参考にと恋愛小説を彼に読ませて実践させる所為もあり、斜め上な行動になりがちです。
しかし、あまりにおかしな行動をとるカイロスに、ついバレリーが弟にするのと同じように彼に接してしまいます。そんなバレリーに喜ぶカイロスが、本当に犬のようで可愛いです!
ぜひ読んで楽しんでみてくださいね!