【韓国同世界転生漫画】『かりそめの公爵夫人』あらすじ・キャラ・見どころ紹介!※ネタバレ含む

『かりそめの公爵夫人』作品概要

 『かりそめの公爵夫人』(作画:Han Jinseoさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで月曜日に連載中です。韓国の小説(作者:Jin Saehaさん)が原作で、ノベル版もピッコマで読むことができます(こちらも月曜連載)。単行本はフロースコミックより1巻が既刊、2巻の発売予定は未定です。

『かりそめの公爵夫人』あらすじ

 愛する婚約者の為に、自分の身体を犠牲にしても禁術に手を出し、婚約者の「影」の精霊召喚士となることを選んだ主人公イヴォナ。禁術に手を出したことで痛む身体を引きずりながらも、婚約者ガスパルに会いにいったイヴォナは、そこで信じられないものを見てしまいます。

 それは、ガスパルが自分の従兄弟であるトリスタンと愛しあう場面でした。「ガスパルが欲しかったのは、トリスタンと似た顔をして自分の影として扱える便利な存在だった私」と気づいてしまったイヴォナは失意のうちに死んでしまいます。

 死んだと思ったのにベッドの中で目覚めたイヴォナは、そこで1年前に時が戻っていることに気づきます。まだ禁術に手を出す前で、健康な身体と顔を取り戻したイヴォナは、今度こそ自分をむごたらしい死に追い詰めたガスパルとトリスタンの言いなりにはならないことを誓います。

 そうしてイヴォナが選んだ道は、魔王との戦いで活躍するはずの聖剣の持ち主・アゼンタイン公爵との結婚でした。

 ガスパルとトリスタンの魔の手からイヴォナは逃れることができるのか?魔王は転生後の人生でも復活してしまうのか?アゼンタイン公爵との結婚生活はどうなるのか?

 イヴォナの2度目の人生がスタートしていきます!

『かりそめの公爵夫人』 登場人物紹介

イヴォナ

 さほど有名でもない貴族であるボルト家の令嬢。父に認められようと、幼い頃から召喚術を学んでいました。

 適齢期になると、周りの男性たちからの視線が、自分の豊かな胸部にばかり集中するのに嫌気が差していたところ、そういった男性たちとは違って召喚術を誉めてくれたガスパルに惹かれます。

 転生前はそうしてまんまとガスパルに身を捧げ、禁術に手を出して命を落とすことになるも、転生後はガスパルから逃れるためにクロード・アゼンタイン公爵と一年間の結婚生活を契約します。

 公爵夫人となったイヴォナは、ガスパルとトリスタンの企てを阻止するだけでなく、今後復活するであろう魔王との戦いに備えて行動を開始していきます。人民の平穏を願い、力を使っていくイヴォナの姿に、クロードは惹かれていきます。

 男尊女卑の風潮が大きい帝国で、女性でありながら活躍するイヴォナの姿に感化されていく人物も現れていきます。

 ウサギや小鳥、猫などの姿をした可愛い精霊を操り、おどろおどろしい魔物を次々と倒していく姿は魅力的です。

クロード・アゼンタイン

 聖剣の持ち主であり、帝国を脅かす魔物たちを多く討ち取る功績をあげて、皇帝にも「次の皇帝に」と目をかけられている人物。アゼンタイン公爵の当主でもあり、北方の領土を治めています。

 偶然街で出会ったイヴォナに結婚を申し込まれ戸惑いますが、何か思惑があることに気づき、イヴォナの申し出を受け入れてくれます。

 男尊女卑の考え方の多い帝国では珍しく、誰に対しても真摯に向き合う性格で、自分の整った顔や功績に目が眩んで言い寄ってくる女性たちに嫌気が差していました。イヴォナとの契約的な結婚なら、煩わされずに過ごせるのではとイヴォナと結婚しますが、イヴォナの精霊召喚の力や人となりに惹かれていき、深く彼女を愛するようになります。

 堅物で不器用ですが、ガスパルと違ってイヴォナを大事に扱ってくれる真摯さにキュンとすること間違いなしの人物です!

ガスパル男爵

 ギーズ公爵家の公子であり、皇帝の甥でもあります。皇帝には息子がいないため、アゼンタイン公爵と共に次期皇帝の継承権を持つとされています。しかし特に目立った功績を上げられずにいたため、聖霊召喚士であるイヴォナを利用し、イヴォナの精霊を自分のものとでっち上げ、「黄金の召喚士」と呼ばれるようになります。

 実はイヴォナの従兄弟であるトリスタンを愛する男色家であり、イヴォナと結婚すればトリスタンの顔に似た子供が作れるので、その点でもイヴォナは都合の良い女だと考えていました。イヴォナが突然自分の思い通りに動かなくなり、一方的にライバル視していたアゼンタイン公爵と結婚までして力を持ってしまったために、一気に窮地に陥ることになります。

 どこまでも下衆な行動をとる悪役ですが、その浅はかな行動で泥沼にはまっていく姿が読んでいて楽しみになっていくキャラです。

セヘーズ皇女

 皇帝の一人娘。病弱であり、また女でもあることから、帝位は継げないだろうと父からも臣下からも見られています。実際は成長して身体は丈夫になり、皇族であるという使命感を持つ聡明な女の子です。

 アゼンタイン公爵夫人となったイヴォナと友人として手紙を送り合い、イヴォナの活躍を応援しています。対して従兄弟であるガスパルの不誠実さも見抜き、皇帝の地位にはふさわしくないと父である現皇帝に進言する面もあります。

 是非とも女帝となって男尊女卑の風潮を覆してほしいと、読んでいて応援したくなる人物です。

トリスタン

 イヴォナの従兄弟。自分の父とイヴォナの父は双子であったのに、イヴォナの父がほんの少し早く産まれただけで兄として貴族の家を継いで、自分の家は貧乏だということを恨んでいます。

 ガスパルに耳触りの良い言葉を言いつつも、実はガスパルの思考や行動を操り、イヴォナを陥れようとしている黒幕です。

『かりそめの公爵夫人』 イチオシシーン!

 ガスパルとトリスタンの2人が本当に下衆!なので、この2人の企みが崩れていく様を見ると、非常にスカッとすること間違いなしです!!

 疫病が流行した際に、召喚士としての力を使って薬草を栽培し、名声を得たイヴォナに対して、ガスパルが取った行動は「仮病」でした。お見舞いに訪れたセヘーズ皇女に仮病を見破られ、皇帝にも失望される始末…滑稽です。

 他にも「女は淑やかにしてこそ愛される」「女が召喚士として戦場に出るなんて」「疫病の流行は神殿が神像に祈りを込めてこそ治る」などといった偏見を、イヴォナやクロード、またセヘーズ皇女がどんどん覆していく様子が描かれているので読んでいて飽きません。

 そして前世では魔王が復活し、苦戦を強いられた帝国軍。イヴォナはそれに備えて密かに準備をしていきますが、なぜか前回より魔王の復活が早まっている様子なのが気がかりです。果たしてイヴォナとクロードは魔王の復活を防げるのでしょうか?

『かりそめの公爵夫人』 関係性、ここに注目!

 もちろんイヴォナとクロードのカップルが最高に素敵です!

 皇帝主催の夜会の席で、ガスパルがイヴォナとの結婚を無理矢理に発表してしまおうとした際に、クロードが皇帝に「魔物討伐の褒美は何が良いか」と訊ねられ、「イヴォナとの結婚を」と答えたシーンは胸が熱くなりました!

 イヴォナの虐げられた過去、クロードの「聖剣の持ち主としてふさわしくあれ」と厳しく育った幼少期を、2人が信頼し共に戦うことで愛し合っていく様子を読むと、このままずっと幸せに過ごしてほしいと願わずにいられません。

 アゼンタイン公爵領の神域で、イヴォナが莫大な魔力を得たのと違って、なぜかクロードは聖剣を扱えなくなってしまいます。魔王の復活の気配が濃くなっている中で、クロードは聖剣を再び手にして戦うことができるようになるのか、イヴォナはそれをどう支えるのか、今後が注目されます。

 ぜひ読んで楽しんでみてくださいね!

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