『悪党の愛娘になりました』作品概要
『悪党の愛娘になりました』(文:Da-Wooさん、作画:SSALGUKSUさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで水曜日に連載中(5週更新後、1週休載/2022年6月現在)です。韓国の小説(作者:solddamさん)が原作となっています。単行本は未刊、1巻の発売予定も未定です。
『悪党の愛娘になりました』あらすじ
孤児としての前世の記憶を持ちながら、赤ちゃんとして転生した主人公・天理花が、実母から虐待を受けるというショッキングな展開から物語は始まります。しかも転生した世界は、武侠小説の中。お父さんは大悪党の【魔境】のトップ(教主)。いつ殺されるかわからないハラハラ感での幕開けです。
天理花は、前世でその武侠小説の読者でした。大悪党の娘である自分は復讐されて死ぬ運命だという未来を知っているだけに、恐怖におののきます。
けれども、諦めません。生き延びるためには、この世界で実力をつけなければと、赤ちゃんの姿であっても奮闘します…!
『悪党の愛娘になりました』 登場人物紹介
天理花
転生した主人公。理性的な女性です。見た目は赤ちゃんですが、中身はもう大人の女性というギャップが面白いです。
教主であるお父さんに拒否されても、天理花はとっても健気です(そんな健気さ、無邪気さが、余計にお父さんの気を引いているところも見どころです)。
いつか殺されることがわかっているため、武功のトレーニングを始めます。才能もあり、めったに扱えない氷の能力を開花させます。
悪女の実母に殺されかけ、紆余曲折の末、助かった作用で瞳の色が澄んだ青色に変わります。青に変わったあとの天理花は、コントラストが映えてフルカラーも相まってとても美しいです。
天魔
天理花のお父さん。赤髪で、かなりのイケメンですが、冷徹で怖いです。
次第に、天理花の聡明さ、天真爛漫さに心を動かされていきます。武功を習得して、強くなろうと頑張っている天理花の成長を応援したくなります。
誇り高く、若々しくカッコいい、ときに冷酷なお父さんにも、実は内面の葛藤がいろいろあるとわかります(読み手としても、どんどんお父さんにも情が移っていき、気づいたらお父さんを推してしまいたくなります!)。
楽雨蓮
武侠小説の中で、復讐のため天理花を殺そうとする美少年。幼少期に魔境の教主(天理花のお父さん)に両親を殺され、人質のように引き取られ、小教主として育てられていました。
ストーリーを知っている天理花は彼に同情し、彼をいつか逃してあげようと心の中で決めています。
徐鈴
赤ちゃんの頃から天理花を育ててくれている、乳母のような役割の女性。彼女は悪女の実母の暴力からも天理花を守ってくれました。天理花が最も信頼している人間の一人です。
生真面目で、お転婆な天理花のことを案じています。
おじいちゃん(家臣)たち
赤ちゃんの天理花もぷにぷにほっぺで可愛いですが、幼女に成長した天理花もとっても可愛いです。美幼女すぎて、教主の家臣である【おじいちゃん】もノックアウト。メロメロです。天理花の可愛さに惚れた、それまた可愛い【おじいちゃんたち(でも、猛者たち)】もたくさん出てきて和ませてくれます。ほっこりしたり、くすっと笑わせてくれるおじいちゃんキャラもこの漫画では必見です。
『悪党の愛娘になりました』 イチオシシーン!
天理花が殺されかけたとき、危機一髪でお父さんが助けにきてくれました。お父さんが実は、あえて天理花のことを遠ざけていたとわかった瞬間に、読者としては心を奪われました。愛していたからこそ、傷つけたくなかったからこそ、天理花から距離を取っていたのです。けれども、それは寂しいと天理花が伝えると、お父さんはこれからは側にいると誓ってくれました。ここから、お父さんの溺愛が始まります。
天理花を抱っこして、満足げなお父さん。天理花からプレゼントされた氷の花の髪飾りを髪につけて、笑顔のお父さん。おじいちゃんたちが嫉妬するくらい、お父さんは天理花にべったりになります。それでもかっこいいんだから、最強のお父さんです。
『悪党の愛娘になりました』 ここに注目!
ぶっきらぼうで、心を開かない楽雨蓮が、天理花のちょっと強引な、ときに自己犠牲的な優しさに、胸を打たれて、少しずつ態度が変わっていきます。そして思春期の少女に成長した天理花は、美しい長髪のイケメンに成長していく楽雨蓮のことを少しずつ意識し始めます。甘酸っぱい恋の要素がたまりません。でも、いつかは離れ離れになるとわかっているからこそ、完全に心を通わせるのをセーブしているような印象があるのが切ないです。
また、フルカラーでキレイな花たちが随所に描かれていて、その背景や装飾の美しさにうっとりします。天理花の着物や帯も、デザインや色合いがオシャレです。ストーリーだけでなく、イラストとしても見ていてまったく飽きません。
ぜひ読んで楽しんでみてくださいね!