『黒幕ヒロインが私を継母にしようとしている』作品概要
『黒幕ヒロインが私を継母にしようとしている』(マンガ:HARIHEENさん)は無料マンガアプリ・LINEマンガで火曜日に連載中です。韓国の小説(作者:MOKGAMGIさん)が原作となっています。単行本は未刊、1巻の発売予定も未定です。
『黒幕ヒロインが私を継母にしようとしている』あらすじ
「公爵令嬢が全力でカボチャ畑を転がった理由」という小説のモブキャラとして転生したデイジ。実は前世でこの小説を書いた作者のうちのひとりでした。作者として知っていた知識で財産を築こうと、オークションでペンダントを競り落としますが、小説の主人公・ピエルタの父親に疑われ、捕まってしまいます。
実はデイジが前世で書いた小説の主人公・ピエルタは、その美しさと公爵令嬢という立場を使って美男子たち10人を手玉に取る悪女に成長します。デイジはそれを全て公爵に話し、ピエルタを清く正しい公爵令嬢に育てるため、ピエルタの世話係として公爵家に雇われることになります。
順調にピエルタと仲良くなったデイジでしたが、あまりにピエルタに気に入られたためにピエルタの「パパとデイジをくっつける作戦」の罠にかかっていくのでした…。
『黒幕ヒロインが私を継母にしようとしている』 登場人物紹介
デイジ・ハイディ
ポンティプールという街のレストランで働く、天涯孤独の地味な24歳の女の子。前世はこの世界を舞台にした小説「公爵令嬢が全力でカボチャ畑を転がった理由」の複数作者の中のひとりでした。
小説の知識を利用してひと財産を築こうとしましたが、かえって領主であるヘンストン公爵に犯罪者だと疑われ、この世界が小説の中のものであり、公爵の娘であるピエルタが見目麗しい10人の男を手玉に取る悪女になることを話してしまいます。
娘を悪女にしないため、公爵と交渉してヘンストン家に雇われることになったデイジは、ピエルタに非常に気に入られ仲良くなっていきます。そしてまんまとピエルタの策略で、公爵とお互いに意識するようになっていくのでした。
優しく前向きで、ピエルタのことを心から守ろうとする姿が応援したくなる主人公です。
ヘンストン公爵
金髪碧眼の美男子。ピエルタを溺愛しています。
冷静沈着な性格で、帝国一の権力を持っているとされますが、デイジの「この世界は私が前世に書いた小説の中の世界である」という話を信じ、ピエルタが悪女に育たないように、将来ピエルタの相手として現れるだろう10人の男たちの芽を摘むために、デイジをピエルタの子守に任命します。
実はピエルタは姪であることが後々わかりますが、実の父親と思えるほどの愛情をピエルタに注いでいます。
ピエルタを蜂から身を挺して守ったデイジに惹かれるようになり、ピエルタの策略もあってどんどんデイジを好きになっていきます。美青年なのに恋愛に対してほぼ免疫を持っておらず、デイジが気になり始めると一直線!というところが可愛らしく思えます。
ピエルタ・ヘンストン
ヘンストン公爵の娘として育つ5歳ほどの幼児。デイジが前世で書いた小説「公爵令嬢が全力でカボチャ畑を転がった理由」の黒幕ヒロインに成長する予定。本当は公爵の亡くなった姉の娘ですが、公爵をパパと呼び、周囲からも公爵の娘として扱われています。
男の子のような短い髪で、ドレスを嫌がり、甘いものや緑色、カボチャが好きという公爵令嬢にしては変わった趣味を持っています。そしてそれを変わり者扱いしないデイジのことを気に入ります。
公爵とデイジをわざと2人きりになるようにしたり、ゲームで2人が急接近するような仕掛けをしたり、幼いわりに黒幕に成長する片鱗が見えます。デイジと公爵をくっつけようとするときの表情が悪どいけど可愛くて、思わず笑いを誘います。
ハーディー
ヘンストン家で働く、浅黒い肌で黒髪をひとつに束ねている人物。執事ではありませんが、公爵やピエルタからはかなりの信頼を置かれています。
公爵のデイジへの好意にもいち早く気づいて、さりげないフォローをしたり、ピエルタの「パパとデイジをくっつける大作戦」にも仲間として名乗りをあげたり、公爵とデイジの恋を面白がっている様子です。
デイジ同様にピエルタを変わり者扱いすることのない、優しい人物です。
ロティゼン・フランソワ
フランソワ侯爵次女。末っ子の引っ込み思案。デイジが書いた小説の中で、唯一悪女であるピエルタと仲良くなろうとする人物。
そのため、早いうちから2人を出逢わせれば良い友人になるのでは、という計画でピエルタの誕生日パーティにゲストとして呼ばれることになります。
可愛い女の子で、ピエルタと仲良く遊んでいる姿がとても微笑ましいです。このままピエルタと仲良く育ってほしいなと思います。
『黒幕ヒロインが私を継母にしようとしている』 イチオシシーン!
ピエルタが、亡き母親の植えた木のことをデイジに教えるシーンが、母親のことも叔父である公爵のことも、そしてデイジのことも大事に思っているんだと読み取れて泣ける部分でした。
そして、その木に巣食っていた蜂にピエルタが襲われて、デイジが庇って刺されて倒れてしまうのですが、そのせいで公爵は木を切ってピエルタに嫌われてしまいます。見た目は完璧な公爵が、ピエルタの言動に振り回されるところはかなり面白く、このことがきっかけで公爵はデイジと急接近していきます。
『黒幕ヒロインが私を継母にしようとしている』 関係性のイチオシ!
ピエルタの「パパとデイジをくっつけよう作戦」に振り回されて、まんまとお互いを意識していく公爵とデイジが面白過ぎます。また、ピエルタの作戦を遂行するときの顔がニヤリと悪どいので、読んでいるうちにその表情を見るだけで「きたー!」と思ってしまいます(笑)
さらに、ピエルタの作戦に気づいているハーディーが、わざとピエルタをからかうのも読んでいて楽しい部分です。ピエルタが邪魔をするハーディーを蹴ってしまい、こっぴどく公爵に叱られてしまいますが、そのおかげでピエルタとハーディーは手を組むことに…。2人の作戦がどう繰り広げられていくのかとっても楽しみです!
ぜひ読んで楽しんでみてくださいね!