【韓国漫画紹介】(異世界転生系)『異世界の皇妃』あらすじ・キャラ・見どころ紹介

『異世界の皇妃』作品概要

 『異世界の皇妃』(作画:HASHさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで連載していましたが、完結しました。韓国の小説(作者:VISCACHAさん)が原作となっています。単行本はフロースコミックより7巻が既刊、8巻の発売予定は未定です。

あらすじ

大学受験の朝、電車にはねられる間際に異世界に移動してしまった女子高生・サラ。森をさまよっていたところをエール公国の公主であるボネピート家に保護される。そして1年後、養女となったサラは義理の妹の身代わりとして、クレンシア帝国皇帝の側室として召されることになる。親子ほども歳が離れている上に油ぎった醜い中年男の皇帝に、あわや貞操を奪われるというその時、皇帝は何者かに暗殺される!
暗殺者が皇帝の息子ルークであると見抜いたサラは、ルークの第一皇妃としておさまることに。
しかし、ルークの皇后の座を狙って義妹がやってきたり、自分の子供に皇位を継がせたい先帝皇后に命を狙われたり、気が休まることはありません。
権謀術数渦巻く皇室で命を狙われていくサラとルーク。
果たしてサラは命を守り、後宮で生き残ることができるのか?
そしてサラとルークは結ばれるのか?

異世界の後宮を舞台にした愛憎劇サスペンスです。

主人公の人物紹介

サラ・デ・ボネピート(サラ)

大学受験に向かう駅のホームで倒れ、電車にぶつかりそうになったところで異世界に転送されてしまった女子高生。本名は倉内紗良。長い黒髪と黒い瞳が魅力的な女の子です。
転送された先の危険な森で命を保護してくれたボネピート家の養女になったものの、義理の妹の身代わりとなり、クレンシア皇帝に15番目の側妃として無理矢理差し出されることになります。そして初夜、暗殺者が現れて皇帝が殺され、その暗殺者が皇帝の息子のルークだと気づいたサラは、その豪胆さを見込まれ、皇帝となったルークの第一皇妃に選ばれるのでした。
はじめは「簡単に人を殺す男なのだ」とルークを信用していなかったサラですが、協力するうちにルークに心を開いていきます。
義妹リズベットの、先帝皇后のカトレアに少しも屈せず、的確にやり返していくところが読んでいて清々しい主人公です。

お好きな登場人物紹介①

ルクレティウス・ル・クレンシア(ルーク)

サラが召し出された相手であるクレンシア皇帝の息子であり、その皇帝を殺害した暗殺者でもあります。外見は金髪碧眼の美男子で、父親である皇帝と全く似ていません。そのため、皇帝には自分の子ではないと疑われ、小さい時から虐待を受けていました。しかし、その容姿や性格は賢帝と名高かった祖父のケンティウス帝に瓜二つと言われています。
自分が暗殺者と見破り、なおかつそれを知った上で取引を持ちかけてきたサラを気に入り、自分の第一皇妃として選びます。最初は完全に政治的権力を手中にするための相棒としてサラを見ていましたが、サラの察しの良さや的確に敵をやりこめていく姿に好感を覚えていきます。
色気たっぷりにサラをからかう姿がなんとも魅力的です。

カトレア皇太后

サラを側妃として召したクレンシア皇帝の皇后。赤い髪の妖艶な美女。ルークの母である前皇后ベアトリーチェを憎み、ルークは前皇后が浮気をしてできた子であると皇帝に吹き込み、ルークの母を死に追いやりました。2人の皇女を産んでおり、サラが召し出された時点でも妊婦で、後に3人目の皇女を産みます。長女であるリリアナの夫に皇位を継がせたいため、執拗にルークとサラの命を狙ってきます。
最後はルークから皇帝の地位を簒奪しようとしたことが露見し、死罪になります。まさに物語の悪役ですが、カトレアはルクレティウスの祖父であるケンティウス帝に憧れて皇宮に勤めていたところを、無理矢理その頃皇太子であった前皇帝に犯され、側妃となってしまったという辛い過去もわかり、思わず同情してしまうところも…。
まさに物語のスパイスとなってくれる悪役キャラです。

リズベット

ボネピート家の娘であり、エール公国第二公女。養女となったサラの義理の妹。
金髪で紫の目の美少女で、外見は可憐そのものですが、ルークの皇后の座を狙ってサラに仕える侍女として後宮にやってきます。
よほど自分に自信があるのか、ルークが自分を選んでくれると信じて疑わない思考の持ち主です。しかし、可愛く着飾っても大胆にネグリジェ一枚で迫っても、「馬鹿な女は好かん」とルークに邪険に扱われます。スカッとを通り越してかえって哀れにも思えてきます。

リリアナ

カトレアが産んだ3人の皇女の長女。赤い髪はカトレア譲りですが、性格は優しく穏やか。婚約者であった従兄弟であるクローディスと愛し合っていましたが、クローディスの母親が失脚した後にカトレアによって年齢は50を過ぎている侯爵に嫁がされそうになります。そこをサラに助けられ、サラとルークに協力。カトレアが死刑になった後も失脚することなく、無事にクローディスと結ばれ公爵夫人となります。
女として産まれたことでカトレアに駒としか見られずひどい仕打ちを受けていただろうに、優しく妹を守り続けていた気丈な女の子です。

漫画の見どころシーン

サラがカトレアと繰り広げる腹黒い会話のやりとりが面白いです。ひとり異世界に迷い込んで、悪意が渦巻いている後宮で暗殺を目の当たりにしたにもかかわらず、しっかりとカトレアに立ち向かう姿は惚れ惚れします。
そして、脳内お花畑なリズベットをやり込めるルークのキッパリとした対応も読んでいてスカッとするところです。リズベットを諦めさせるための演技として、サラに甘々な視線を投げかけるルークの表情や仕草は色気たっぷりで、演技とわかっていてもドキドキしてしまうこと間違いなしです!
続編では母親になったサラがますます魅力的に描かれ、ルークに愛されていく姿が見れるようになります。サラとルークの娘たちも可愛く、彼女たちの成長も読むことができます。

漫画の注目ポイント

最初は大人の余裕たっぷりにサラをからかってくるルーク。その頃の意地悪な表情もかっこいいのですが、サラにあからさまに愛情を示してくるようになるとキュンキュンしてしまうこと間違いなしです。
サラが異世界から元の世界に戻る方法を見つけたのにも関わらず、結局この世界でルークを愛して生きていくことを誓うほど、2人は固く結ばれていきます。
2人が結ばれた後は今までが嘘のようにバカップルになっていくのも、読んでいて面白いところです。
後宮で生き残るために悪女になることを選んだカトレアに対し、「私は絶対にそうはならない」と強い意志を見せるサラ。サラがどんな皇后になっていくのかも見どころの一つだと思います。

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