【韓国漫画紹介】(異世界転生系)『悪女を殺して』あらすじ・キャラ・見どころ紹介!※ネタバレ含む

『悪女を殺して』作品概要

 『悪女を殺して』(漫画:Haegiさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで木曜日に連載中(4週更新後1週休載/2022年6月現在)です。韓国の小説(作者:Your Aprilさん)が原作で、ノベル版もピッコマで読むことができます。単行本の発売予定は未定です。

あらすじ

 ヒロインを殺害し、最後は処刑されてしまう悪役キャラクターであるエリス・ミジュリアンに転生した主人公は、小説の世界から抜け出して現実の世界に戻ろうと画策します。元の世界に戻るために自殺などあらゆる方法を試しますが、世界の法則が死をなかったことにしてしまい、元の世界に戻ることはおろか死ぬことさえできません。エリスのこの世界での役割である「ヒロインのヘレナを殺す」を実行しないかぎり、死ぬことも許されないようです。

 そんな中、エリスは唯一世界の干渉を受けない魔女の力を借り、元の世界に戻るための方法を探し始めます。

 一方、小説内ではヘレナを愛していたせいでエリスを嫌っていた皇太子・騎士・神官は、転生後に変わってきたエリスに対して、不思議な感情を抱き始めます。

 果たしてエリスは世界のルールを破り、元の世界にもどることができるのでしょうか…?

主人公の人物紹介

エリス・ミジュリアン

 公爵家の一人娘で、皇太子の婚約者でもある人物です。黒髪のロングヘアにグリーンの瞳、冷たくも見えますが、恐ろしいほどに美しい女性です。

 小説内では、皇太子の想い人であるヘレナに嫉妬して嫌がらせを繰り返し、最終的に殺してしまいます。その罪でエリス自身も処刑されてしまいます。転生後は理不尽にいじめたりは一切しません。しかし、ヘレナの無礼な振る舞いや、皇太子の嫌がらせに対しては冷静に反論する気高さを持っています。

 望まない転生をしたエリスは元の世界に戻りたいと考えており、魔女や大神官などから情報を得て元の世界に戻る方法を模索しています。

 少し冷めた性格ですが、平民のアナキンに借りを返すために専属騎士に任命するなど、義理堅い一面も持っているようです。

キャラ紹介

アレク

 帝国の皇太子です。金髪に青い目を持っています。エリスの婚約者でありながらヘレナを愛しており、その感情を隠すこともしません。

 エリスに対してヘレナへの愛をわざと見せつけるような言動を取り、恥をかかせたり傷つけたりします。小説内ではヘレナを愛し皇后に迎えますが、アレクの行動は愛のためと言うより、エリスをわざと蔑めて傷つけているように見えます。

 転生後の世界ではエリスから皇太子と婚約はしているが、愛しているわけではないと宣言されます。今後彼の行動がどう変わっていくのでしょうか…。

ヘレナ・エンタブロム

 小説内のヒロイン。没落した侯爵の一人娘。現在は平民の身分です。没落後、伯爵夫人を皇后の乳母として受け入れたため、後宮の侍女として働いています。

 銀色のロングヘアにスミレ色の瞳を持つ絶世の美女です。無邪気で心優しい性格をしています。

 皇太子アレクに愛されていますが、本人は皇太子からの好意や呼び出しに「拒否権がないから従っている」状態であり、アレクのことを愛しているわけではないようです。

フィブリス

 大神官です。黒髪に茶色い目、浅黒い肌の美男子です。

 小説内では、ヘレナを愛しており、ヘレナが死んだときにすべての神力を捧げて生き返らせ、エリスを地獄に落とすよう祈祷をしています。

 フィブリスはまだ気づいていませんが、エリスとフィブリスは実は異母兄弟です。

 転生後にエリスを見て、すぐに魂が他の人間と違うことに気づきます。

イアソン・カザル

 勇者です。小説の世界の中には竜がおり、イアソンは生まれた時から「竜殺者」としての使命を背負っています。

 周りの人から竜を殺す道具として見られてきたため、ひとりの人間として扱ってくれたヘレナのことを愛すようになります。

 男らしい印象の顔立ちをしており、茶色い髪に薄紫色の瞳を持っています。

 フランクに話し、浮気者のような印象がありますが、ヘレナに対しては一途です。

アナキン

 エリスが町中に逃げ込んだ時に手助けをしてくれた平民の青年です。茶色い髪に緑がかった茶色の瞳をしています。その時に作った借りを返すように、エリスは青年を専属騎士として叙任します。平民である青年に名前はなかったので、エリスが「アナキン」と名付けました。

 エリスの専属騎士は小説内では名前さえ出てこない脇役ですが、エリスを最後まで愛す人物です。もしかしたらアナキンもエリスのことを愛すようになるのかもしれません。

漫画の見どころシーン

 エリスが皇太子アレクを言い負かすシーンがスカっとします!

 ヘレナがエリスに悪戯をしたせいで、ヘレナは転んでけがをしてしまいます。その場に遅れて現れた皇太子アレクは、ろくに状況確認もせずエリスの頬を平手打ちするのです。エリスは何もしていないのに急に悪者にされてしまいます。その上アレクは、「私のものを先に傷つけたのだから、私もそなたを傷つけることで公平になる。」と吐き捨てるのでした…。

 エリスは頭に血が上りそうになるところをぐっとこらえて、自分は皇室と婚約しているのであって、あなたを愛して婚約しているのではない。そして、婚約破棄を望むのなら陛下に申し出るよう言い放ちました。

 皇帝に意見できず、エリスをいびることでしか不満を訴えられない皇太子にとっては痛いところを突かれたわけですね、敢えてヘレナについて触れないで皇太子本人のみの問題点を突くのがかっこいいです!

漫画の注目ポイント

 好きなカップルはエリスとアナキンです。

 エリスは小説の世界の中で元に戻る方法を模索し、何度も絶望する中、皇太子からの嫌がらせも受けています。気持ちが沈んだりしている時にも、いつでもアナキンは隣にいてくれます。一緒に過ごす時間が長くなると、徐々にアナキンはエリスに対し興味を持っていきます。

 二人の関係に甘い雰囲気は全くないのですが、二人はこの世界で互いに唯一気が許せる相手なのでは?と思っています。恐らくこれからエリスは多くの困難に立ち向かうと思うので、アナキンにはずっと隣で支えてあげてほしいです。

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