【韓国タイムリープ漫画】『悪女は砂時計をひっくり返す』あらすじ・キャラ・見どころ紹介!※ネタバレ含む

『悪女は砂時計をひっくり返す』作品概要

 『悪女は砂時計をひっくり返す』(漫画:Antstudioさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで日曜日に連載中(2023年1月現在)です。韓国の小説(作者:SANSOBEEさん)が原作となっており、ノベル版もピッコマで読むことができます。単行本はフロースコミックより3巻が既刊、2023年10月に4巻が発売予定です。

『悪女は砂時計をひっくり返す』あらすじ

 主人公のアリアは、母親が伯爵と結婚したため、それまでの貧しい暮らしが一変して貴族になります。しかし、どういうわけか処刑台で縛られ、腹違いの妹ミエールによって処刑されることに…。そして死の瞬間、目の前に現れた特殊な砂時計の力によって13歳の頃に戻り、人生をやり直すというストーリーです。アリアは時を戻した砂時計を前に「神様ありがとう!私、がんばって皆に復讐しますね!」と明るく言い放ちます。アリアは、ミエールや自分を苦しめた人間たちへの復讐を決意、泥沼の復讐劇の火ぶたが切って落とされるのです。

アリアの人物紹介

 売春婦の娘として生まれ、はじめは貧しい生活を送っていましたが、母親がロースチェント伯爵と結婚したことにより貴族になります。見た目は大変美しいのですが、もともと平民だったため無作法で、周囲から冷たい目で見られています。また、わがままで横暴な性格で周囲を混乱させます。
 しかし、復讐を決意してからは人々の信頼を得ることが重要と考え、サラに礼儀作法を習い、一流の淑女へと成長していきました。また、商売の勉強をする努力家な一面も見られます。目的のために努力を惜しまない姿は、悪女と言う前提を覆すほど強い女性に見えます。そして、次第に人脈を広げ、人々の信頼を得ていきます。意志が強く、決断力と行動力に優れている、また一方で腹黒くしたたかなダークヒロインです。

ミエールの人物紹介

 ロースチェント伯爵家令嬢。アリアの義理の妹にあたり、アリアの復讐対象です。父親がアリアの母親と結婚したことを良く思っていません。アリアとアリアの母が屋敷に来た時から、二人を心底嫌っています。そのため、砂時計をひっくり返す以前の世界では周りの人間を誘導し、アリアとアリアの母を死へ導きました。
 そして今世でも、その腹黒さは健在で、アリアに毒を盛ったり、馬車に細工をしたりと様々なトラップを仕掛けてきます。婚約者の姉・イシースと結託してアリアの毒殺を企んでいましたが、その計画が失敗した挙句、エマが処刑されてしまい、侍女の前でアリアへの憎悪を隠さずにむき出しにするなど、次第に余裕をなくしていきます。

カインの人物紹介

 ロースチェント伯爵家の長男で、ミエールの兄です。アリアの義理の兄にあたります。最初は平民であったアリアとアリアの母を見下し、最初の処刑にも参加し、剣を振りかざしていましたが、徐々に礼儀作法を身に着けて周囲が認める淑女となったアリアに心惹かれていきます。
 その溺愛っぷりは凄まじく、エマに有罪判決が下ったショックで気を失った実妹ミエールよりもアリアを優先したり、アリアの結婚に反対して、貴族たちからのアリアへの求婚の手紙を勝手に断ってしまうなど、アリアに溺れてしまいます。その執着ぶりはアリアも引いてしまうほどでしたが、皇太子(アース)がアリアにプロポーズしたことで失恋してしまいました。ちょっと残念なお義兄さんです。

オスカーの人物紹介

 プレデリック公爵の息子。ミエールの婚約者で、カインの友人です。
 ミエールの婚約者でありながら、美しい外見のアリアにオスカーは心を奪われてしまいます。というのもオスカーを復讐の材料にしようと、アリアが誘惑しているのです。しかし、これに気づいたオスカーの姉・イシースにより、オスカーはミエールとの結びつきを強固なものとされてしまいます。
 優柔不断で、か弱い一面を見せられると断れない性格です。姉のイシースに頭が上がりません。皇太子を追いつめようとするイシースの企みにも勘づいていて、オスカーは苦悩しています。
 姉のイシースは謀反人、思い人であるアリアは毒殺未遂にあい、婚約者のミエールはその犯人と、何かと苦労が多い不憫な青年です。

アニーの人物紹介

 はじめはミエール付きの侍女の一人でした。しかしエマの命令で、アリアの監視のためにアリア付きの侍女となりました。こっそりミエールの化粧品を使うなど物欲が強かった彼女は、そこをアリアにつけ込まれ、懐柔されて彼女の側につきます。情報通で、様々な情報を仕入れてアリアを支えています。
 やがてボブーン男爵に恋をして、アリアのアドバイスにより良い関係に発展していきます。

エマの人物紹介

 ミエールの専属侍女です。人生のどん底状態だったところで、ミエールの母親に声をかけられ、生まれてくるミエールの専属侍女として雇われた過去を持っています。ミエールを実の娘のように育てて仕えてきました。
 ですが、根は真っ黒で、アリアを排除すべく侍女たちを送り込んだり、ミエールに「害虫(アリア)のお茶に害虫薬(毒)を入れましょうか?」と悪質なことを言ったりします。ミエールが裏表のある性格になったこと、アリアを陥れる悪女になったことの背景には、エマの影響があったと思われます。
 やがてイシースの命令を受けたミエールのためにアリア毒殺を企みますが、失敗します。その後、悪事がばれて処刑されてしまいます。

アースの人物紹介

 アリアに近づいてきた謎の男。正体は皇太子です。砂時計をひっくり返す前の世界ではアリアとの接点はありませんでした。
 遠方まですぐに移動できる特殊な能力を持っています。これはアースの一族が持つ能力であり、能力を使用することで膨大な体力を消耗し、しばしの休憩を必要とします。
 今世でアリアに興味を持ち、知識人たちの集会に招いたり、学校投資などを提案して、事業のパートナーとなっていきます。そしてお互いに好意を持ち始め、アリアと恋仲になっていくのです。

サラの人物紹介

 ローゼン子爵の一人娘です。アリアの家庭教師をしています。アリアに礼儀作法や刺繍を教えこみました。子どもが好きでとても心優しい女性です。アリアの成長も微笑ましく見守っており、アリアもまたサラの前では子どものように素直になります。
 やがてビンセント侯爵に見初められて、結婚して侯爵夫人になります。アリアがミエールに不当な扱いを受けていると知り、アリアを励まして力になると言うなど、この作品における数少ない良識的な人間です。

ローハンの人物紹介

 突然アリアの前に現れた謎の人物です。正体はクロア王国の王です。ミエールとイシースの根回しにより、イシースと婚姻しました。
 イシースが企む、帝国を攻めるという反逆行為に乗った素振りを見せますが、最後の最後にイシースを裏切ります。はなからアリアとアース側についていたのです。

私の推しキャラ・見どころをご紹介!

 主人公アリアの復讐に対する執着が凄まじいと思いました。それと同じくらい、ミエールもドス黒い感情でアリアを陥れようとします。復讐に向かう中で、1つ1つのトラップの描写や裏切りの様子などが、グロテスクにリアルに描かれています。
 そのような泥沼ストーリーの中にも、アリアの心の成長が垣間見えるシーンが描かれており、ただの後味が悪い漫画では終わらずに、読みごたえがある作品に仕上がっていると思います。
 この作品の中で、数少ない良心であるサラに心癒されます。特に、サラがアリアに手袋を渡すシーンは、復讐劇の中のオアシスのようで、ほっこりした気持ちにさせてくれます。それを温かく見守るビンセント侯爵も素敵で、サラとお似合いのカップルだと思います。

 ぜひ読んで楽しんでみてくださいね!

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