【韓国漫画紹介】(異世界転生系)『アデライド』あらすじ・キャラ・見どころ紹介

『アデライド』作品概要

 『アデライド』(漫画:SUHOさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで連載していましたが、完結しました。韓国の小説(作者:Chae Habinさん)が原作で、ノベル版もピッコマで読むことができます(こちらも完結)。単行本はフロースコミックより4巻が既刊、5巻は2024年11月頃発売予定です。

あらすじ

主人公のアデライド(アデル)は帝都から遠い田舎の領主であるボルボン伯爵家の令嬢ですが、実は現代の日本で交通事故に遭い転生してきた記憶を持っていました。

田舎領主の娘としてそれなりの人生が楽しめればいいやと思っていたアデルですが、「帝都の王宮の湖に、異世界から転生してきた黒い髪で黒い瞳の女性が現れた」と聞き、「もしかして私と同じ日本人の女の子!?会ってみたい!!」と帝都で行われるデビュタントに出ることにします。

しかしその女性はとんでもない腹黒女で、皇太子に彼女を押し付けられたエリアス公爵と知り合ったアデルは、エリアス公爵と形だけの婚約をして、エリアス公爵を魔の手から救うことにしたのでした。

形だけの婚約でしたがエリアス公爵とアデルには恋が芽生え…?腹黒い転生悪役のルイとアデルの恋の攻防に、王族派と半王族派の政治的攻防も加わった、異世界ラブロマンスです。

主人公の人物紹介

アデライド(アデル)

ビチェルン帝国片田舎領主であるボルボン伯爵家の娘で16才。赤い髪に青い瞳の美少女です。前世は日本で新人デザイナーとして仕事を始めようと張り切っていた矢先に交通事故に遭い亡くなってしまった女性でした。

前世で読んでいた異世界ラブロマンスのように、王宮に現れた異世界からの転生者(ルイ)と、素敵な男性との恋愛話が実際に見れるかも!とデビュタントを帝都で行おうと、帝都にやってきたばかりのところを偶然エリアス公爵と知り合うことになります。

その後のデビュタントでエリアス公爵と再会し、皇太子であるルトビッヒにその豪胆さや抜け目なさを見込まれて、エリアス公爵をルイの毒牙から守るための契約婚約に同意します。その抜け目のなさから、公爵や皇太子に「狐」と呼ばれることも…。

前世で新人デザイナーとして仕事をしていた才能を活かしてドレスや靴を自分でデザインし注文したり、わずかな情報からルイの狙いを当てて先回りする行動をとったりできる頭の良さを持っています。ときどき貴族令嬢らしからぬ振る舞いや言葉遣いを見せることもありますが、裏表のないサバサバした性格が魅力的です。

登場人物紹介

エリアス公爵

ビチェルン帝国皇太子であるルトビッヒの腹心。年齢は20歳。紫の瞳で銀髪の美男子で帝国中の女子の憧れの的ですが、実は過去のトラウマから女性嫌いになっていました。

転生してきたルイが皇太子に色目を使ったことでルトビッヒの怒りを買い、ルイを自宅に預かることになりましたが、今度は自身がルイから狙われ困り果てていました。偶然知り合ったアデルが偽の婚約者として助けてくれるうちに、アデルのサバサバした性格や時折見せる素直で可愛らしい面に心を奪われていきます。

義理のお母さんから色目を使われ、女性不信に陥り、なおかつその義理の母と父が事故で亡くなったという過去のトラウマがなかなかに不憫です。早くそのトラウマを克服してアデルに思いを打ち明けられますように!と応援したくなるキャラクターです。

ルトビッヒ皇太子

ビチェルン皇国の皇太子で独身。金髪で垂れ目の、一見ちょっと軽い感じのするハンサムです。しかし、中身は皇太子として自分を取り巻く反乱分子や人の発言の意図にある裏側に敏感に対処し、先を読む力に優れた抜け目のない男。

女性が苦手なエリアスを心配して、アデルに契約婚約を進めた張本人でもあります。亡くなった母が皇后だったために皇太子になりましたが、皇位第一後継者の座を自分の娘のものにしたかった義理の母に殺害されそうになった過去があります。そして、その娘であるシャルロッテが隣国王家に嫁いでビチェルン帝国第二後継者である息子を産んだため、またも命を狙われることに。

登場してきたときはなんだかチャラくて何を考えてるのかわからない皇太子だなあと思いましたが、実はできる男というギャップにやられてしまうキャラです。

ユリア

エリアス公爵の補佐官であるルーカスの妹の美少女。

エリアス公爵と婚約することになったアデルに興味を持ち、ドレスショップから攫われたアデルのピンチを救ったことでアデルと仲良くなります。

鋭い観察眼を持っていて、頭の回転も早く、兄であるルーカスもたじたじです。夜会でルトビッヒの誘いもサラリと難なく断る切り返しが読んでいてかっこいい!と思いました。

ルイ

突然帝国の王宮の湖の上を歩いて現れたことで、帝国中の話題を集めた美女。

実は、「立川瑠璃」という女優で、身体を使って仕事をとっていたことが週刊誌にすっぱ抜かれて自殺をしたところで転生してきた日本人。

男はこの美貌と身体ですぐに手玉にとれると思っているのに、皇太子に嫌われ、もうエリアスと結婚することしか道はないとあの手この手でエリアスを狙っています。その姿はエリアスと皇太子から「蛇」と呼ばれる、悪役美女です。

もともとは30歳を超えているのに、転生してきて「17歳」とサバを読むところや、元女優のくせに周囲の同情を買う演技でアデルに負けてあっさり返り討ちにあうところなど、悪役のくせに情けないな…と見ていて面白いキャラでもあります。

漫画の見どころシーン

おすすめの見どころは「狐」なアデルと「蛇」ルイの攻防合戦です。さまざまな手でアデルを陥れようとするルイを、次々に返り討ちにしていくアデルは見ていて気持ちいいですよ!

しかし、シャルロッテが裏で糸をひく反皇帝派もルイを利用する動きを見せるようになり、事態は政治的な方向へも話が進んでいくことになります。

シャルロッテの陰謀をどうやって打ち砕けるのかが見どころになってもいきます。そしてもちろん、アデルとエリアスの恋の行方も気になるところですね。

キャラの注目の関係性

やはり「エリアスとアデル」の2人です!

偽装婚約から始まった2人の関係ですが、周囲に見せつける演技をしていくうちに案の定惹かれ合うことになります。特に女嫌いだったエリアスが、アデルに対して打ち解けた態度を見せるようになると途端にアデルを見る目が甘々になるところがたまりません。

婚約式のパーティーで着飾ったアデルに見惚れる男たちに牽制して見せるなど、年下のアデルに翻弄されるエリアスは見ていてかわいいです。

とても魅力的な作品なので、是非読んでみてください!

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