『お父さん、私この結婚イヤです!』作品概要
『お父さん、私この結婚イヤです!』(作画:Roalさん、文:yuriさん)は無料マンガアプリ・ピッコマで日曜日に連載中(2023年3月現在)です。韓国の小説(作者:Hong Heesuさん)が原作となっています。単行本はカラフルハピネスより4巻が既刊、5巻は2023年8月に発売予定です。
あらすじ
平凡な就活生だった主人公が事故で亡くなり、小説の悪役令嬢ジュベリアンに転生してしまいます。ジュベリアンは、唯一の家族であるお父さんのフロエン侯爵からも見捨てられて、悲惨な死を遂げてしまう運命です。
小説の内容を知っている主人公は、なんとしても死を避けるために、死の原因となった恋人のミハイルとの別れを決意しますが、今度は恐ろしく冷酷な皇太子との結婚話が持ち上がってしまい、絶対絶命のピンチに陥ってしまいます。
そこでジュベリアンは、契約恋愛によって自分には恋人がいると見せかけ、皇太子との結婚を回避し、生き延びようと奮闘します。契約恋愛に都合がいい相手として選んだのは、お父さんの弟子マクスミリアン。彼が実は皇太子だとは知らずに…!
主人公の人物紹介
ジュベリアン・エルロイ・フロエン
作品の主人公。普通の就活生で、アルバイトに行く途中に交通事故にあって死亡してしまい、読んでいた小説の悪役令嬢、「ジュベリアン」に転生してしまいます。
ジュベリアンはアシェット帝国の公爵家の一人娘です。高い地位と銀髪の髪、お人形のように整った容姿を持っていますが、唯一の肉親であるお父さん(レジス・アドレイ・フロエン)から愛情を受けずに育ったため、愛情への執着心が強く、性格に難があります。
小説内では悪行のせいで濡れ衣を着せられ、恋人からもお父さんからも見放され、死ぬ運命にあります。主人公は転生後2年間は転生前の記憶を失っており、記憶が戻るまでは原作通りの悪行を働いていました。前世の記憶が戻り、自身の死を知ったために、死の運命を変えようと行動を起こします。
登場人物紹介
レジス・アドレイ・フロエン
ジュベリアンのお父さんです。アシェット帝国の公爵であり、中央軍と皇室騎士団の首長を務めています。戦争時代に帝国を勝利に導いた英雄でもあります。ルックスも大変美しく、ジュベリアンと同じく銀髪のイケメン、正にパーフェクト人間です。
小説の中ではジュベリアンに対して愛情を注ぐことはないように書かれていますが、実際にはジュベリアンのことを溺愛しており、娘に悪い虫がつかないようジュベリアン宛に来る郵便物をチェックしたり、パーティーのパートナーを脅して辞退させたり、行き過ぎなぐらいの愛情を持っています。
しかし、普段の冷たい態度が影響し、ジュベリアンはお父さんに愛されていないと思っています。ジュベリアンのことを心から大切に思っているはずなのに、なぜ冷たく接するのでしょうか…。
マクスミリアン・カイセン・アシェット
アシェット帝国の皇太子であり、レジスの弟子でもあります。黒い髪に赤い目をした超美男子です。しかし世間ではその姿は認識されておらず、サイコパスで残忍な人格破綻者だと噂されています。
はじめはジュベリアンのことを、自分の師匠であるレジスの足かせだと思っており、殺害しようと近づきますが、ジュベリアンの偽装恋愛の相手役を務めるようになり、徐々に愛情が芽生えてきます。交流の中で冷酷だった性格も変わっていき、気遣いや寛容さが表れてきます。
しかし作中でジュベリアンはマクスミリアンが皇太子だということに気づいていないので、マクスミリアンはジュベリアンの思う皇太子のイメージを変えることに必死になります。
ミハイル・アルバト・ヘセン
甘いマスクにブロンドヘアーの王子様のようなイケメンです。貴族ですが、そんなに地位は高くありません。
家族からの愛情に飢えていたジュベリアンに優しく接したのをきっかけに、ジュベリアンと交際しますが、ミハイルに近づいてくる女性に危害を加えるジュベリアンを良く思っていません。
ジュベリアンとの交際時、待ち合わせに何時間も遅れたり、体の弱いジュベリアンに対して配慮のない対応をしたり、ミハイルの性格も最悪ですが、あまりに美男子で立ち回るのがうまいので、周りの人は「いい青年」だと騙されてしまいます。
ローズマリー・アルロ
アルロ伯爵令嬢の娘ローズマリー。ピンク色の髪の毛に緑色の目の、童顔でかわいらしい令嬢です。
以前ローズマリーに冷たく無視をしてきた、社交界での評判最悪のジュベリアンに対しても、好意的な対応をする心の広さがあります。
明るく天真爛漫ですが、ルール違反をする令嬢に対してはっきりと意見する強さも併せ持っています。
漫画の見どころシーン
勘違い元彼をズバっと斬るシーンが素敵です!
ジュベリアンの元彼のミハイルは、別れた後もジュベリアンに強く執着しています。ミハイルは「ジュベリアンが自分と別れたのは、自分の気を引くための行為だ」と思っている勘違い男なのです。
ジュベリアンの参加するお茶会に、都合のいい令嬢を利用して無理やり参加し、愛憎のこもった嫌がらせをしてきます。しかしジュベリアンはそんなミハイルに屈服せず、新しい恋人(偽装恋愛のマクスミリアン)を率いて、ミハイルをバッサリと突き放します!そのシーンが爽快です!
キャラの注目の関係性
ジュベリアンとお父さんのすれ違いの関係性にもどかしくなります!
ジュベリアンはお父さんに自分が嫌われていると思っていますが、実はお父さんはジュベリアンのことを溺愛しています。お父さんはジュベリアンのことを思って色々なことをするのですが、その真意がなかなか伝わらないのがすごくもどかしいです。読み進めていくうちに、お父さんの思いが通じるのか?と毎回ハラハラして、思わずお父さんのことを応援したくなってしまいます。
この親子は小説の通り、心が通わないまま進んでしまうんでしょうか?どうなるのか今後に期待ですね!